あの作家(ひと)のこの楽曲(うた)
石川優子 スカイパーク すべてのはじまりはここから
アルバムのタイトルチューンであるこの曲は、理屈抜きで素晴らしいメロディーラインです。
そしておそらくソングライターとしての奈保子さんに、最も大きな影響を与えた曲のように思われます。
その影響とは・・・
当時二歳年齢詐称を(事務所の方針でアイドル的に売る為)しておられた為、年齢的により近く思い
同じ局の番組の日替DJをするなど色々な意味でかなり身近に感じていたと思われていた石川さんの
自分でオルガンを弾きながら自分で歌いそれを記譜する という作曲方法がおそらく
奈保子さん自身のそれと似ており、自分の歌声に委ねすぎていてプロっぽくないと思っていた
のが、これでも良いんだ! と自信になったように思われること。
あまり難解な歌詞でなくても良い曲は成立するということを立証してくれたこと。だと思われるのです。
確かにこの歌、何についての歌なのか具体的なことは何一つ心に響かないのに良い歌なのです。
シンガーソングライターとしての彼女の楽曲としての一つの目標にこの曲はなっていたと思われます。
また作曲にあたっての個別課題として
雰囲気重視 ・ 綺麗なメロディ ・ 自分の声質に曲調合わせることを重視する
といったことも命題として提示してくれました。
石川さんも自身のラジオのゲストに奈保子さんを招いたときに
声質が似ていること と 歌唱力・表現力の素晴らしさ を誉めながらも
奈保子さんの 「(提供曲の)キーが(私に)合ってる」 という発言に
「似てる感じだけどもうちょっと私の方が(音域に)下と上がある」
と少しライバル視した返しが将来のシンガーソングライター化を暗示させます。
ただのアイドル歌手相手にむきになるはずはありませんから、やはり石川さんは当時から
どこか奈保子さんのことを気に留められていたのでしょうか。。。
1983年6月20日 FM東京-歌の翼に キャスト:石川さん ゲスト:奈保子さん
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